浦島太郎 450px-UrashimaTaro


漁師の浦島太郎は、子供が亀をいじめているところに遭遇する。
太郎が亀を助けると、亀は礼として太郎を竜宮城に連れて行く。
竜宮城では乙姫(一説には東海竜王の娘:竜女)が太郎を歓待する。
しばらくして太郎が帰る意思を伝えると、
乙姫は「決して開けてはならない」としつつ玉手箱を渡す。
太郎が亀に連れられ浜に帰ると、太郎が知っている人は誰もいない。
太郎が玉手箱を開けると、中から煙が発生し、
煙を浴びた太郎は老人の姿に変化する。
浦島太郎が竜宮城で過ごした日々は数日だったが、
地上ではずいぶん長い年月が経っていた。

おとぎ話で有名なご存知 浦島太郎の物語です。


良い事をした流れからその恩恵に授かり、
とんでもなく幸せな環境を太郎は味わう事になります。
快楽や楽しさと引き換えに 太郎が持って行かれたのは、
与えられた時間と一番大切なヒトとしての魂だったのかも知れません。
大昔の記憶でしたでしょうか、自分がまだ小学生くらいの時代に、
このおとぎ話を担任教師から教えてもらい微妙な衝撃を覚えました。
良い事をすれば最後はハッピーエンドで締めくくる、
いつもの定説パターンから大きく外れていたからなのです。 

亀を助けた善意

「小さな良い事」とは比べものにならないくらい、
大きな恩恵や接待がもたらされた、
過剰なるストーリーのアンバランス性や、
いくら竜宮城からの使いとはいえ、
言語が通じない人間が亀と砂浜で意思疎通をし、
しかも異次元なる「海の中」呼吸も出来ないような、
水中に連れて行かれる不自然な物語の流れ、

さらには別世界の
竜宮城での極楽空間を満喫する、

太郎のおかれた環境の様々なる接待サービス。
そして「約束」というキーワードを握らされ、
「決して開けてはならない」その小さな約束を好奇心には勝てずに,
あっけなくも簡単に破ってしまう太郎の行動。
人間心理で駄目だと言われる程に天邪鬼「あまのじゃく」な気持ちにはなります。
物語では詳しく説明していませんが、時間の流れを忘れた極楽竜宮城で、
人生時間を急速に放電浪費してしまったのかも知れません。

凝縮された浦島太郎物語の中に隠された社会の掟や含みを持つ暗示が、
人間関係のルールの縮図と与えられた時間の流れを間接的に教えてくれていました。 
この物語の中には太郎本人の時間に比例した「努力」が表現されていないどころか、
偶然にも亀を助けた以外 それからは恩恵を受けるばかりで何もしていません。
運の良さに甘え日々を惰性で過ごしていると結果は眼に見えない何かを失いますよ!
と、おとぎ話は残酷ですがそう比喩として教えてくれているようにも思えました。
微妙に後味の悪いおとぎ話だったのを子供心にも強く覚えています。

日々毎日が忙しく我を忘れて日常を適当に過ごしていると、
想像以上に時間はあっという間に流れ去っていくものです。
やがては目の前の小さな箱から白い煙がモクモクと立ち籠めてきて、
曇っていた鏡の表面が次第に鮮明になり、
そこに映る自分の顔が皺だらけの枯れ木のような老人だった! 

こんなシーンが突然思い出されるような時代にやがては直面して、
戻れないような遠い昔の出来事を思い出しては人生を無駄に後悔しないように、
そして現在に流れているリアルな時を忘れない為にも、
善意の男、そして漁師の鏡だった太郎に1本、
余計な事かも知れませんが、
キチンとした腕時計でも贈ってあげたい気持ちになりました。

自分の時間を知る為に努力してでも手に入れたい!

と太郎がそう本気で思えばのお話ですが!


撮影機材:NikonD3S  
AF-S MICRO NIKKOR 105mm 1:2,8G EDレンズにて撮影です。
2011-11-24 Toshifumi Kako   


ブライトリング_DSC0047
 
眼に見えない場所で時間はすごいスピードで規則正しく創られ、
そして信じられない速さで静かに流れていきます。
少しの知恵と努力で手に入れられる有意義な時間の流れ!
確認するのは誰でもなく人生の主人公と呼ばれるあなたなのですから! 


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加古 俊文